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AKSAK MABOUL「Onze Danses Pour Combattre La Migraine (邦題:偏頭痛の為の11のダンス療法 )」 (1977)

ベルギーの個性派レーベル、クラムド・ディスク (crammed discs) を創設させたマルク・オランデル氏によるソロ・プロジェクト、AKSAK MABOUL (アクサク・マーブル)。 このマルク・オランデルという人はベルギー出身なのですが、ポーランド人( ! )の母にドイツ人( !! )の父を持ち、さらには幼少期はイスラエル( !!! )で過ごしていたという、実に、多国籍な環境で生まれ育っています。

 

そんな彼がレーベル創設前にあたる1977年にリリースしたAKSAK MABOUL の1stアルバム「Onze Danses Pour Combattre La Migraine (邦題:偏頭痛の為の11のダンス療法 )」は、アバンギャルド・ポップの金字塔、アンビエントプログレッシブ・ロックの裏名盤などと名高い評価を獲得。発表から40年近く経った今でも尚、強烈な異国臭を放ちながら颯爽と響き渡る独特なサウンドに今日も世界中の音楽マニアたちが打ちひしがれています。

 

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「ポコポコ・・ポコポコ・・」と噴き出すような電子音を筆頭に、民族音楽、ダブ、ジャズ、ワルツなどを調和させた本作は、まるでヨーロッパの映画音楽の舞台にいるかのような奇妙な錯覚を与え、瞬時に異国の迷宮へとトリップさせてくれます!

(そして一筋縄では帰って来られないでしょう・・・)

 

↓「聴いたことあるような・・ないような・・?

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2014 年にリリースされたAKSAK MABOUL実質の3rdアルバム「Ex-Futur Album」は、Honeymoon Killers (ハネムーン・キラーズ)の女性ヴォーカリスト、Veronoique Vincent (ヴェロニカ・ヴィンセント) をゲストに迎え、「Veronoique Vincent & AKSAK MABOUL」名義で発表。

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1980年初頭に制作された作品を30年越しでリリースしたことで話題となりました。ちなみにこの「Ex-Futur Album」は、ゆらゆら帝国坂本慎太郎さんが年間ベストアルバムの1枚にも挙げていたので、興味のある方は併せてチェックしてみて下さい! 

 

↓ 映像もカッコ良すぎだ!

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AKSAK MABOUL「Onze Danses Pour Combattre La Migraine (邦題:偏頭痛の為の11のダンス療法 )」 (1977)

 

 

 

Cristina / Cristina (1980)

1970年代後半から80年代前半にかけて世界的に流行していたポストパンク/ニューウェーブ、そしてその延長にはNYのアンダーグラウンド・シーンで勃発した「ノー・ウェーブ」と呼ばれる音楽ムーブメントが存在しました。「ニューウェーブが商業化していったことに対するカウンター・カルチャー」とも言われていますが、実際のところは曖昧なまま語られてきており、カテゴライズのできない音楽ジャンルの1つとされています。

 

パンク・スピリットを軸にディスコ、ファンク、ジャズ、ノイズなどの実験的要素を積極的に取り込んだノー・ウェーブは、1978年NYにて設立されたインディー・レーベル「ZE  Recordsが中心となり世界へと発信されていきます。代表アーティストには、ジェームス・チャンス (James Chance)、ワズ・ノット・ワズ (Was Not Was)、リジー・メルシエ・デクルー (Lizzy Mercier Descloux)などなど。

 

そして、その創設者のひとりであるマイケル・ジルカのガールフレンドであったクリスティーナ (Cristina) もまた、レーベル所属シンガーとしてノー・ウェーブのムーブメントを語る上で欠かせぬ存在となります。

 

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ヴェルヴェット・アンダーグラウンドジョン・ケイル (John Cale ) がプロデュースした第一弾シングル「Disco Crone (1978) 」でデビュー。

 

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そして1980年、1stアルバム「Cristina」をリリース。

 

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耳元で囁かれるこの甘い歌声に、一体何人の男たちがため息を漏らしただろうか。

ユーモアを散りばめたキュートなヴォイス・パフォーマンスと、フロアを沸かせるバックバンドの極上ディスコが絶妙に絡み合う全編、そして止まらぬ僕らの恋・・・!

 終いにはビートルズ (The Beatles) 不朽の名曲「Drive My Car」を披露、なんともSEXYなクリスティーナ流アレンジが男たちにトドメを刺します!

 

1stにして " ディス・イズ・クリスティーナ "

 

「Cristina (1980) 」はユーモアと、知性と、官能が凝縮した彼女の名刺代わりの作品であり、また、ノー・ウェーブ作品の金字塔としても大きく聳え立つ名盤です。

 

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後にレーベル創設者マイケル・ジルカとクリスティーナは結婚。

 

そして、離婚 (笑)

 

Cristina / Cristina (1980)

The Times / Manchester (1990)

英国インディーズの名門「クリエイション・レコーズ(Creation Records)」創設メンバーのひとりであり、かのカルトヒーロー「テレヴィジョン・パーソナリティーズ (Television Personalities) 」にも在籍していたというエド・ボール。このエド・ボール氏がほぼワンマン経営となって立ち上げたプロジェクトが、このザ・タイムス(The Times)であります。

クリエイション・レコーズと言えば、初期のオアシス(oasis) だったり、プライマル・スクリーム (Primal Screamマイブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine )、ジーザス&メリーチェイン (The Jesus & Mary Chainティーンエイジ・ファンクラブ (Teenage Fanclubなどといった、90年代を彩った錚々たるバンドが多数在籍していたことで有名です。70年代や80年代の英国ポスト・パンクから影響を受けた若者たちがシューゲイザーオルタナティブギターポップと派生していったわけですね!

 

さて、このザ・タイムスですが・・

実は最近、ジャケ買いで12inchレコードを購入して知ったばかりなのですが(笑)

 

↓ (ジャケ)

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(見ての通り、ジャケが格好良過ぎるので部屋に飾っとくだけでも買う価値アリマス!)

 

曲名が表す通り、まさにマンチェスターを象徴するようなアンセム・ナンバーです。同じくマンチェスター出身のニューオーダー (New Order) など、ファクトリー周辺のサウンドを匂わす小気味の良いダンスビートとポップなメロディラインがメインストリームに通じる普遍性をも感じさせます!歌詞にはストーン・ローゼズ(The Stone Roses)やハシエンダハッピー・マンデーズ (Happy Mondays)などの固有名詞が登場し、当時の英国のユースカルチャーを物語った内容が素晴らしくてズルいわけです。

中盤のサビ展開からは、思わず雄叫びを捧げたくなるManchester, England...!!!」の大合唱。これを聴いた英国のストリートキッズたちはさぞ大喜びでしょう!!

 

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 The Times / Manchester (1990)

 

ちなみに・・・

 

このクリエイション・レコーズの成功までを描いた様子は、ドキュメンタリー映画「UP SIDE DOWN: The Creation Records Story」で観る事ができます。ジーザス&メリーチェインの曲名がそのままタイトルになっているくらいなので、公開当時、オルタナやシューゲイザーファンは歓喜しまくりでした。DVDにもなって、確かTSUTAYAにもあったような気が・・。

 

こちらも併せてチェックすれば面白いこと間違いなしでしょう!

 

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Danny O'Connor / UP SIDE DOWN : The Creation Records Story (2010)

 

 

明日は待ちに待ったジザメリ来日公演に行ってきます〜^^

 

B-MOVIE/NOWHERE GIRL (1982)

この世に現存する全てのポップ・ミュージックにおいて、僕はこの一曲を超える作品というものにいまだかつて出会ったことがない。そしてその独走的な記録は、僕が老人になって音楽を聴けなくなった頃にでも、きっと更新されていることはないだろう。
この、B-MOVIE (まずバンド名からしてズルい!) の代表曲であるnowhere girlには約5種類程の公式テイクが存在するが、その中でもこの1982年にリリースした12inchバージョンが断トツで最強だ。美しすぎるピアノの旋律と、光の結晶を散らしながら疾走するテクノビート。極限まで音数を絞ったその究極のミニマリズムは聴く者を殺しかねない、正真正銘のKiller Tuneである!!

 

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B-MOVIE/NOWHERE GIRL (1982)

the knife/the knife(2001)

the slitsから脈々と受け継がれてきたエキゾチック・パンクをマシーン・ビートにのせて踏襲した ”the knife” の1st。ゼロ年代のインディー史に巨大な爪痕を残した快作。。。!

 

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the knife/the knife(2001)

James Gunn /Guardians of the Galaxy (2014)

全編を70年代の輝かしいアメリカン・ポップスで飾るマーベル・コミックス ”ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。異世界から偶然立ち会わせたアウトローたちが結束し、さらに我々の大好きな音楽に乗せて暴れまくるというお話。脚本設定もずるいんだけど、何より選曲がずるいことになっています。そしてキャラ、ね。スター・ウォーズで言うところのハン&チューイが、アライグマ&観葉植物 、やっぱずるいですよね。ニューウェーブ好きのツボを完全に押さえまくってます。

 

まだみてない人、DVD旧作になったよ!!

 

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James Gunn /Guardians of the Galaxy (2014)

The Cranberries/Dreams (1993)

「私には何かができる。何かは判らないが、世界や、宇宙を変えることのできる何かが、きっと。」誰しもが思うその気持ちを代弁する、強く儚いDreams。夢は、人を変える。だから人は、見えない夢を追い続ける。いつだって夢は尊く、果てしない。一聴すればすぐに判る、それはまさに、宇宙規模の「アイ・ラヴ・ユー」なのだ。


そうだ、この音だ。

 

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The Cranberries/Dreams (1993)

 

今も尚、万人に愛されるこの曲は、映画とのタイアップによって大きく印象付けられたのではないでしょうか。ウォン・カーウァイ監督、不朽のユース映画恋する惑星 (Chungking Express) ノーラ・エフロン監督「ユー・ガット・メール  (YOU'VE GOT MAILなどなど、ロマンス・コメディ系の映画によく使用されています。中でも、恋する惑星は音楽映画としても絶大な魅力があるので、少し視点を変えて観るとハマっちゃってたまりません。個人的に大好きな一本です。

 

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ママス&パパス&クランベリーズ(のカバー)!!

 

ウォン・カーウァイ(重慶森林) / Chungking Express (1994)